
運び屋の唐島は、どこか秘密めいていて色気のあるヤクザ・穂積の仕事を引き受ける。
惚れて、探って、騙して、裏切られ……はぐらかされた本心はいつも見えないまま。
黒社会の駆け引きと大人の恋の心理戦は、やがて息を呑む圧巻のラストへ――。
他、笑わない営業マンと整備士それぞれの視点で紡がれる「リプライ」、男子高校生の故意の始まりを爽やかに描いた「感情スペクトル」、描き下ろしも収録した、男と男の感情を精緻に描いた傑作集
今年は一ヶ月に一回は更新する!

でも、つい先日4月になったと思ったのに、、気がついたら…

今回も面白かった!これを書きたい!って本はいっぱいあったんですが、、春休みや新学期のバタバタで、気が付けば今日になってました

とりあえず、読んで気になった本のタイトルだけでも紹介したいです。
ヨネダコウさん

以前も、記事を書きました、以来、気にはなっていたんですが寡作な作家さんで…
なんと前回の「どうしても触れたくない」以降、コミックスがなくて。
何が良いって、、


ストーリーが、、!絵が、、、!雰囲気が、、、!コマの間と間からにじみ出てくる何かが、、、

ヨネダさんのコミックってなんと言って良いか?
とにかく印象的で胸にぐぐっと来るんですよね。臨場感と言う?たまらなさ!と言うか…

表題の『nights』の刹那の世界に住む男同士の危険な関係…

ゾクゾクしました~~

と言うか、ピリリと聞いてると言うか…!クール受け大好きな私には

しびれそうな展開でしたよ~~!!
そして、普段ならあまり得意ではない学生モノの『感情スペクトル』

いやはや、よかったですよ。

いつしか自分の

ラストの突然の告白に…

ヨネダさん、やるよな~~!!って、お話的には見えてるんですが、でも、良いんですよ~~!!

読みながら久郷と一緒にドキドキしました。
こう言う主人公のドキドキが読む人間にガンガン伝わってくる描き方が最高に良いんですよ

おジャマ虫の親友にはちょっとだけ同情?
前回の「どうしても触れたくない」も、すごく印象的な作品でした。
http://96862016.at.webry.info/200809/article_7.html
登場人物のクールで初心な横顔や、、、切なさをいっぱいに秘めた彼らの表情が…

もう、ガンガン来ちゃうぜ!胸にだよ、胸のど真ん中に~!!

あ、やばいです。

もう4月が終わりそうなのでとりあえず詳しい感想はこの際、置いといて…

最近、読んで印象に残った本をタイトルだけでも紹介します~~。

ドMで変態、淫乱の矢代は、真誠会若頭であり、真誠興業の社長だ。
金儲けが上手で、本音を決して見せない矢代のもとに、百目鬼力が付き人兼用心棒としてやってくる。
部下には手を出さないと決めていた矢代だが、どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。
矢代に誘われる百目鬼だが、ある理由によりその誘いに応えることができない。
自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。
傷を抱えて生きるふたりの物語が始まる!
実はこれって巻頭にある作品じゃないし


もしかしてヨネダさん、巻頭作書いてる間に


いやはや、それにしてもどうにも自虐的な二人が出会ってしまった!


マゾのネコのヤクザの幹部なんだなあ。でもカッコいいんだよ

(しかし、ヨネダさんのコミックでは”カッコいい”しか言ってないな。私)
私は、


わんこ

え?これでお終いじゃないよね?もっと続くんですよね。







最近は、こうやって過去作を分厚い本で出すのがブームなのか?
このお話も木原さんの2001年ごろの作品だそうな。
「俺、結婚するから」高校の時の友人、三笠の突然の告白に吉本はびっくり。なぜなら彼はずっと自分と同じく男が好きだったからだ。
取り残された気持ち以上になぜか三笠の結婚を素直に喜べない吉本は思い余って酔ったふりをして…!? 超鈍感男を好きになった負けず嫌いのツンデレ青年のこの恋の行方は?
吉本と三笠の友人、門脇と数学講師・松下の静かな恋を描いたもうひとつの片思い「あのひと」も全て収録した新装版、書き下ろしも収録。
最初に感じたのが、文章が優しい!やっぱ木原さんも普通(?)のキャラの物語を書いていたんですね。まあ、主人公の

木原さんらしさをうかがわせてくれていますが~~

けっして自分に向かないだろう相手に思い悩んで捨て身で向かっていく

その気持ちを無邪気に踏みにじって

なおその気持ちをつかんで離さない無神経の


できれば、

最近の木原さんの作品にあるように、一度は別れて数年後の再会で改めて


でも、あのプライドの塊みたいな吉本がベロベロになってまで掴んだ肝心の三笠は、鈍感でなんでもすぐに親友の門脇にしゃべっちゃって。
純な


本当にイライラしましたよ。まあ、最終的にはベタ惚れになってたんで溜飲が下がりましたけど~。

大国レーモスよりエイドレア辺境地に執政官として赴任しているカレル。三十歳前後の見た目に反し、実年齢は百歳を超えるカレルだが、レーモス人が四、五百年は生きる中、病気のため治療を受け続けながら残り少ない余命を淡々と過ごしていた。そんなある日、内陸部の市場で剣闘士として売られていた少年を気まぐれで買い取る。ユーリスと名前を与え、教育や作法を躾けるが、次第に成長し、全身で自分を求めてくる彼に対し徐々に愛情が芽生え…。
このお話、かわいさんの完全なる独自の世界観が繰り広げられたファンタジーな世界なのですが

最初から静かに、静かに始まって…、、、、
ずうっと静かにお話が進んで行きます。

運命を背負って淡々と生きる主人公カレル、、そして、その主人を裏切らない周囲の関係の人々。
読み進んで、思わず心配になります。


でも、このままゆっくりと静かな気持ちを抱えたままお話が終わってしまっても、まあいいかな?って思っちゃいましたよ~~。


(マジなネタバレになる部分は白文字にしていますので、読みたい方はカーソルでドラッグして読んでくださいね)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
不治の病を抱えたカレルは、静かな静かな

運命に逆らえず死んでしまいます。
そして彼は一人残された若い恋人のために、自分のクローンを贈ります。
やがてやって来るクローンのカレル…。
実は、私クローンについてはいろいろ言いたい事があります

クローンって、たしかに元本人の体の要素をすべて受け継いで、
SFでは記憶まで元本人のものを植え付けられるので、周囲から見たら元本人の復活に間違いないのでしょうが、、
死んでゆくオリジナルの本人にとっては、彼の死はそこで完結していてクローンは何の意味も成さないよね。
彼の意識は”コピー”されてクローン体に植えつけられる。
でもそれって記憶が植えつけられるなら本人そっくりのクローン体でなくてもロボットでも、
他人の体でも良いわけですよね。
クローンと言うのは、残された側の人間のためのものであって

残された側として、自分の愛した人のそっくりそのままの細胞を受け継いで、
愛し合った記憶を植えつけられて帰ってくるクローン。
でも、それはかつて自分が愛したもともとの本人では無い

でも、それでも愛せるんだろうか

(ネタバレ部)↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
カレルは、衰えた姿を見せたくない


自分の記憶をコピーしたチップをユーリスに渡して…。
恋人のユーリスは、カレルの死を悲しむけれども、
やはり戻ってくるクローンのカレルを心待ちにしています。
それでいいのかなあ?と、私。カレルの命はカレルオリジナルの死で終わってしまった。
死んでいくカレルには続きはないんです。
その後は、クローンと言う名の(カレルの記憶を持った)別人と愛するユーリスが新たな恋を紡いで行く。
それでいいの…?私的にはカレルが可愛そうで

本当はユーリスに記憶チップをクローンカレルに渡してほしくなかった。
オリジナルのカレルは、残されるユーリスのためにクローンのカレルを作ったのですが、、。
できればユーリスにはオリジナルカレルだけを想っていてほしかったなあ

皆様はいかが思われますでしょうか?



死んだ恋人のクローンを迎えた残された恋人。
クローンとして生まれた帰ってきた恋人は彼と愛し合った数年分の記憶は移植されていない

彼の心は戸惑い苦しみながらも、
また

勝手にその作品にこの物語を重ねて考えていたら…かわいさんの後書きで、この作品を萩尾さんの「マージナル」と言う作品のオマージュだとおっしゃっていました。

「マージナル」!私も大好きでした~

いや~~。なんかうれしいです~。
かわいさん勝手なこと言ってすみません。


ああ、またダラダラ書いていたとうとう4月も30日になってしまいました。
まだまだ、面白かった本がたくさんあるのですが、、、
(タイトルだけのつもりだったのに結局長々と感想を書いてしまいました。)

また次回に、、と言うことにいたします。
ここまで読んでくださいました皆様。ありがとうございました





この記事へのコメント
ゆの
こんにちは
GWいかがお過ごしですか
もしかしたらお仕事…
ブログをはじめた2006年からしばらくBL小説、漫画と沢山読んで
書店で一目ぼれ買いしたりしていましたが
最近は本当に機会が少なくなってしまって
何が面白いかな
とか、貴重なpoppy-23様のレビューを参考にさせていただいています
BL、世に健在ですね
poppy-23
GWは3日に家族で京都に行きましたが、それ以外は仕事です~。
面白い本を読んでは…誰かと語り合いたくてはじめたブログですが
ゆの様はじめ、たくさんの皆様に出会えてうれしかったです。
私にとってBLは、私とみなさんをつないでくれた大切な世界です。
ただ、最近は娘が大きくなってきたので、密かにバレて
いるのではないか?と、心配ですが。。。
でも、まだまだBLはやめられません。
これからもよろしくお願いします。
るる
おお、囀る鳥は~はとても気になっていたのです~やっぱり面白そうですね
買おうかなぁ~銀の雫の~表紙もステキですね
銀髪長髪とかツボ過ぎて苦しいです
京都かぁ~以前お会いしてのがつい昨日の事のようです!
また京都デートしたいですね
poppy-23
「囀る鳥~」やっぱり、るるさんも気になってたんですね。
すごくよかったですよ~。ただ、これ続きがあるみたいなんで
急いで読まなくてもいいかも?です。
「銀の雫~」もよかったです。本当に静かで淡々とお話が流れていって
じわじわと主人公の気持ちが高まっていくくだりは、とてもジ~ンと
来ました。ただ、ラストはちょっと複雑で~~。
でも、よければぜひ読んでいただきたいです。
京都、本当にるる様とあるいたあの時間が懐かしいです。
先日の京都でも、いちいちるる様のことを思い出していました。
またいつか、機会があればご一緒したいですね。
れいレイ
多忙で少しBLOGから離れていましたら、更新されていてすみません・・・
BLは最近めっきり離れています。
たまに読んだりはするんですが、知ってる作家さん以外はあまり手に取らなくなりましたね!!
書店だとやはり年齢的に周りの目が気になります。
BLを読む世代が娘世代になってきているからでしょうね☆
怪獣達はもうすっかりBL世代です・・・(笑)
アニメイトに行ってもいる場所がなくなってきたというか、居心地が悪いというか・・・
時たまこうやって人のレビューを見ながら研究しています(笑)
色々な素敵な本がありますね!!
参考になります。
最近はどかっと激しいのよりのんびりの方が良くなってきました。
まあ、時期によりけりで発情期にはどかっと濃いのも見たくなりますが、なえてる時はまるで読む気が起きません。
最近時代劇、歴史物にはまっているからでしょうかねえ・・・(笑)
そうそう、来年はUSJ(でしたっけ?ユニバーサルスタジオジャパン)に行きたいので関西に行く予定です。
時間が合えばよろしくです♪(笑)
みっちゃん
どれも、表紙がすてきですね
最近、駅前の本屋が閉店してがっくりしていたのですが
やはり、ネットで本を購入されるかたが多いためでしょうか。店舗販売は
厳しい状況なのかもしれませんね。
でも、BL系のあたりは本屋でうろうろしていると、かなり恥ずかしい年齢に
なってりるのでネットはありがたいのですけどね。
少年漫画コーナーは恥も外聞も気にせずうろうろしまくっている、おばさんの私ですが・・・
また素敵なレビューお願いします
poppy-23
お返事が遅くなってしまってすみません。
>書店だとやはり年齢的に周りの目が気になります
はい、もうさすがの私も書店ではBLはもう買えません。
て言うか、本当は新刊を買うのさえもったいないのでオークションを
利用するようにしているのですが、でもつい早く読みたくて新刊を
ネットで注文してしまいます~~。
お嬢様たちもついにBL突入ですか
うちはまだまだBLまでは届いていません~。
来年USJですか!!たぶんTDLに比べたらかなり拍子抜けだと
思いますが、楽しんでくださいね~~。
poppy-23
返事がすごく遅くなってすみません。
町の本屋さん、どんどん少なくなって行きますね~~。
私も、もっぱらネットで購読しています。
でも、本屋さんで立ち読みって、、いいんですよね。
だから街の本屋さんにはがんばってほしいです。
面白い本はたくさんあるのですが、なかなか紹介できなくて…。
でも、励ましの言葉をいただいてうれしいです。
ありがとうございます。