友情か愛情か?男が男に恋するときって?★「美しいこと」上下★「男の花道」木原音瀬。

画像美しいこと(上) (Holly NOVELS) (木原音瀬(著)さて、ちょっと時期をずらして木原音瀬さんの本を2冊(いや正確には3冊?)読みました。
一冊は、普通の商業小説「美しいこと」木原音瀬(著)。もう一冊は、同人誌「男の花道」でした。
ちょうどって、言うか前回の「あらしのよるに」の記事で書いた文章の中に、「「友情は、行き過ぎちゃったら"恋"になる」
って、言葉を書いたんですが。実は、なぜかそれにぴったりの本だったような…?

同人誌「男の花道」は、「脱がない男」の中に出てきた、その筋のバー"ベルザウド・S”(だったかな?)のマスター友晴が主人公になったお話でした。


それから「美しいこと」です。さすが、木原(コノハラさんと呼ばないといけないんですよね。どうしてもキハラさんと読んでしまう)さん。
普通の、出会った男二人が無条件で自動的に恋愛に入るありきたりなストーリーではございません。

主人公松岡は普通のサラリーマンなんですが、ちょっと女装趣味があったんです。
ゲイとかオカマじゃなくて、ちょっとイタズラでやったらすごい美人に変身しちゃって。
(う、うらやましい…)それで、ついつい癖になっちゃった。
ストレス解消をかねての週末だけの女装趣味だったんだけど…。
ある時、酔っ払ってホテルに連れ込まれてしまい。慌てて裸足で逃げ出しちゃって
そこを、偶然通りかかった男に助けてもらうんですが~。

それが、なんと先日会社の同僚から”できない年上の部下”と、ウワサを吹き込まれていた寛末と言う、社員でした…。
同僚のウワサとあまりに違うイメージと、困り果てていた状態を助けられた"つり橋効果"的な印象も手伝って、好感を持っちゃうよね~
で、女装でもう一度だけ会ってお礼をしてしまうんですが、その行動からドンドン誤解が広がって。寛末は、女装した松岡に完全に恋をしてしまうんです。
不器用な男が、必死で自分に好意を寄せている様子に最初は完全に逃げ腰だった松岡も、次第に寛末の人となりに惹かれていってしまうんですよね。

まあ、最初の方は、この松岡も同僚のいいかげんな噂話だと思いつつ、「ダメだし」もしないでほおって置くし。寛末と会いたくない。と、思いつつ、きっぱりと断る事もできずにズルズルと交際らしきものを続けて、どんどん寛末を深みに引きずり込んだりしてしまうし~

はっきりしない、ちょっといいかげんなところのある(木原さんの小説に良く出てくるキャラ?でも、なんだか、自分にも思い当たるような…。)性格なんですよ。そこんところには、わたしも(我ながら)イライラしちゃいました~。


最初は寛末が女装した松岡に、恋をするんですが。
松岡も、寛末好きになってしまうんです。そうすると、女装した偽りの自分に惚れられているのが苦しい!本当に自分に恋をしてほしい。

思い余った松岡は、決死の覚悟で女装をばらして自分は男だった。と、寛末に告白します。

そうすると、立場はあっという間に逆転して寛末は、ショックと騙されたと思う怒りで、徹底的に松岡を拒否しちゃうんですよね~。あの優しい、優柔不断で自分の意思をはっきりと相手に伝えることさえ不器用だと思われて、、おそらく告白にもなんとなく、流されてくれるんじゃないかな~。って、思っていた寛末が…
完全に寛末恋をしてしまった松岡は、みっともないほどの執着で寛末に追いすがるのですが、寛末は普段の人の良さを片鱗も見せずに”男性”である松岡を嫌っちゃうんですよ~。
ここは、さすがに容赦ない木原さんの筆です。もう、本当に救いようが無いくらいの嫌い様です

ここからの松岡寛末の、追いかけっこが始まるんですよ。追えば逃げる、逃げれば追いかける。


ずぅっと女性だと思い恋をしていた人が実は男だった!
自分は、さんざん容姿だけじゃなくて、人柄も素晴らしい。一緒にいると落ち着ける。と、
「たとえどんな人でも、愛している」と、宣言していたのに。
正直に正体を見せられた瞬間に、あっという間に恋心は醒めちゃう。
コレが本当かな~。それで、自分の中身は一緒だから変わらずに「愛してくれ」と、言われて…。。。どうなんでしょう~~?
恋をする松岡って、
最初のころのはっきりしない性格が祟ってか、本当にいつまでも一度、好きになった人を忘れられないのよね~。
今度は、拒絶されて振り回されて、思わせぶりな付き合いをして、期待を持つんだけど
やっぱり”男”の部分で拒否されちゃう。
それでも、どうしようもないほど寛末が忘れられなくて、心が傷つきっぱなし。。かわいい、すごくかわいい松岡。”


一方”好きになることを前提”としてお付き合いを始めた二人だけど、
松岡は、エサが目の前にぶら下がってる状態。
寛末は、松岡が会社の友人的存在で、しかもすごくその友人関係が気持ちがいいので、
そのなまぬるい関係を続けて行きたいと思っちゃうんだよ。
友達としては最高な存在の松岡
でも、「友達のままではいやだ。」と、自分に迫ってくる。
寛末は最後に逃げ切った形で終わらせた関係を、思い返したとき。。。

すみません。書きすぎました。でも、書きたかったの。ゆるして…。
さあ、ここでテーマです。友情が愛情になりえるか?

”う~~~ん”わかんないよ~。
結局、どっちかが”恋心”を、持っていたらほだされることもあるんじゃない?

画像「あ~~!!"男の花道”を忘れてたよ。
こちらはですね~。ほとんど逆転なんですよ
オカマ友晴さんが、たまたま友人の結婚式でまともな、格好をしていたときに"男っぽい振りして”窮地から救った、ウルトラ弱気なオタク青年に、"兄貴”と、よばせてください。。。と、せまられちゃって。。

友晴は、百戦錬磨のオカマバーのマスター!
男同士の恋のイロハどころか誤字脱字だって、かる~くこなせるくらいの経験があるのに…。
初めてノンケの(しかも、田舎モノで救いようも無いオタク)に、どう接していいか分からずに、メイド喫茶でオムライスなんか食べながら純情にほだされちゃうんだから…。。。

なのですよ。さ、友晴マスター!
純情オタク青年を堕としてゲットするか?テキト~に距離ををおいて疎遠になるか?
まさに友晴の心境は"ガブ”と良く似ていて…。自分の好みでなかったのに!惚れてはいけないのに!
この葛藤!

そうなんです。友晴はこの場合、泣いて泣いて愛情より、友情をとったのね。
正体を知った上で、なお慕ってくるんだから強引に襲っちゃっていんじゃない!
て、思うんだけど根本的に優しい"攻め”の友晴は、じっと自分を我慢の仔にしちゃうんだよね~。あらすじ書くと、筆が足りないんですが
もう、切ない恋心百選練磨のバリたちゲイが田舎出のダサダサ男に恋をして悩んでいるさまは切ないほど。

「男の花道」は、、まさに「美しいこと」の裏返しストーリー。
友情を盾にノンケに恋した二人の男はいかに?そして"友情は””恋”にまさるのか?はたして…

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この記事へのコメント

  • ペンタマン

    はじめましてm(__)m
    ウエブで恥ずかしながら漫画を描いている
    ペンタマンです~勇気を出して来ました(笑)

    面白そうな本ですね!機会があったら
    読んでみたい内容ですね!

    女性の描く漫画は全然読まなかったのですが
    最近時間の無い中、少しずつ読んでいます。

    読んでみると女性の描く漫画、面白いですね~
    コマ割りなんかスゴイ参考になって・・(^^)

    あ、あとコミックスタジオというパソコン
    ソフトですがパソコンで漫画を描くソフトです。
    そのソフトで線を引いたりテキストを書く機能を
    利用して書類を書くとワードよりはるかに簡単です!
    絵を入れようと思えば自由に入れられるし。

    まあ、そんなソフトでございます(^^)


    では、またオジャマさせてくださいねm(__)m
    2008年02月10日 09:04
  • poppy-23

    ペンタマンさま★こんにちは。
    コメントありがとうございます。凛子さんや皆さんのところで
    お見かけしておりました。ようこそ、おいでくださいました。
    ペンタマンさまは漫画を描いていらっしゃるんですね。うちの娘も
    漫画家を目指して、わたしも高校生の頃は目指した過去もあります~。
    また、いろいろ教えてください。
    >女性の描く漫画は全然読まなかったのですが
    普段は、どういう漫画をお読みですか~?少年漫画?
    私も、最近は少女コミックは読んでないんですよ~。(^-^;)
    もうBLコミックとか?あとは、主人の買うビッグコミックとか?
    >コミックスタジオ
    そんなソフトもあるんですね~。勉強になりました。
    教えてくださってありがとうございます。
    木原さんは、小説ですが普通の小説と違って奇麗事だけじゃない
    人間の本質に迫った、素晴らしい小説をかかれる作家さんです。
    (たまに、えぐいのもありますが~)
    お話の筋だてなどに、参考にもなるかと思われますよ。
    わたしも、またペンタマンさんのところにお邪魔させていただきます~。
    2008年02月10日 14:09
  • ゆの

    poppy-23様☆おはようございます♪

    美しいこと・・・いろいろ問題を引き起こすから罪なのですね
    >同僚のウワサとあまりに違うイメージと、困り果てていた状態を助けられ
    今までと違ったイメージに出くわした時って鮮烈で、しかも窮地を救われてしまったら勘違いしてしまって、これこそ運命の出逢いって思ってしまいます
    女装趣味・・・(=⌒ー⌒=)松岡クンのビフォー&アフターが見てみたいです~

    >オカマの友晴さんが、たまたま友人の結婚式でまともな、格好をしていたときに
    このギャップがたまらないのですよね~こういう人ってここぞ、という時に
    カッコ良かったり・・・ふと芸者姿の柄本○さんが浮かんでしまいました(^^ゞ
    二面性を題材にしたお話は興味深々デス♪
    2008年02月11日 05:41
  • poppy-23

    ゆの様☆お互いこんな時間じゃないとカキコできない身が切ないですね。
    コメントありがとうございます。
    木原さんの本は、やたらと"痛い”んですよ。ビシビシ自分にもいたいところの突き刺さってきますし、もうここでできちゃっていいんじゃない。ときでも出来ないし、ふつうのBLとは、ちがう痛い部分をツンツンつっついて
    てくれます。
    >ふと芸者姿の柄本○さんが浮かんでしまいました(^^ゞ
    わ~。それは知らないな。見てみたいです~。
    2008年02月11日 06:34
  • ケロ

    毎日、会社から携帯でおじゃまして見ております、ケロで~す!
    見ていて、コメントしたいんだけど・・入会していないとかで、携帯からはコメントができません。
    『美しいこと』は気になっていましたが、女装という私の苦手なモノなのだったんで買わなかった本です。
    「友情は、行き過ぎちゃったら"恋"になる」難しいけど、とても興味深いテーマに自分でも挑戦してみたくなっちゃいましたぁ。
    今度、古本で見かけたら買ってみます!

    2008年02月18日 15:48
  • poppy-23

    ケロ師匠★こんにちは。
    コメントありがとうございます。
    いつも、携帯で読んでくださるなんてうれしいです。
    わたしも師匠のところに書き込みに行くんですが、記事を読みふけって、なかなかカキコできなくてすみません。
    >女装という私の苦手なモノ
    わたしも女装は苦手なのですが、この主人公の場合はちょっとニュアンスが違って~。最初の方に女装するだけで、あとはやめてしまいます。
    >「友情は、行き過ぎちゃったら"恋"になる」難しいけど、
    本当は、恋心と友情の境目って?、みたいな感じですが、普通のBLとはかなり違った紆余曲折ですね~。人間の心理的におもしろかったですよ~。
    2008年02月18日 16:34

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