「熱情のヴィルトゥオーソ」小笠原宇紀 ちょっと前にわたしのBL師匠の ケロ師匠が、紹介していらして。面白そうだとは、思っていたのですが少し昔の作品だし、読むとは思っていなかったんですが。 なぜか、 ウルトラタイムリーなことに新装版が、発刊されちゃったんです。そうなると、俄然読みたくなって早速購入してしまいました。 934円かなりな分厚さ。。。大丈夫かな?(師匠は古本屋で52円で買ったとか…!) ところで、小笠原宇紀氏。わたしはてっきりライトグラフって作家さんと同一人物だと思っていたのですが?ちがうのかな?絵がすごく似ていて〜〜。でも、上手なのは小笠原氏の方が、上手だ〜。 過去に傷を持つ篠塚鍵三は、貴族のロレンツォ・カルラッチにお抱えピアニストとして雇われた。ピアノの技巧について衝突した鍵三はカルラッチに「犯★してやる」と脅しをかける。しかし逆に「体を繋げたら言うことを聞くのか」と返された鍵三は……? ヨーロッパの古城で夜ごと繰り広げられる、二人だけの淫★靡なコンチェルト。 このあらすじを読んでも、すご〜〜く。淫 靡でくら〜〜い、ちょっとえげつないコミックだと思っていたんですが。 ![]() ケンゾウは国際コンクールで優勝するほどのピアニストでありながら、 自分の納得のいく演奏ができないとカンシャクを起こす激情型の人間だった。あるリサイタルで大暴れして大道具の斧でグランドピアノを叩き割るという前代未聞の事件を起こしてしまった。(笑) これは決してコメディではありませんが… 全てに於いて衝撃的なお話です。 ケロ師匠のブログより ケロ師匠の紹介記事はこちら http://plaza.rakuten.co.jp/kero2keroro/diary/200805180000/いや〜〜。師匠のご紹介記事を読んだ時は、なんだかイメージがごっちゃになってて、 すっかり 鍵三(ケンゾウ)が、性格破綻者のようなイメージを持ってしまっていたのですが。読んでみると、性格破綻者は雇い主で貴族の ロレンツォだったんですね〜。まあ、完全に性格破綻と言うわけではないのですが。 ![]() ピアノへの高い能力を強要されて 愛しながら憎んで、結局は自分自身を破滅させてしまった…それは家族に対する復讐のようにも見えるし、、、。 麻薬中毒患者になるほどに追い詰めらられ、結局はピアニストへの道を潰してしまった。そんな、自分に対する 自傷行為のように演奏者に体を抱かせて穢れさせている。って、ところでしょうか? そんな、 彼が、自分と良く似た境遇でありながら、まだ、再生の可能性のある 鍵三をピアニストとして復活させるために、自分の体をもう一度追い詰めてまで道を開いていこうとする姿が狂気をはらんで映るって感じで ![]() 仕事でコンサート・マネージャーをしている彼は、演奏者の機嫌を取るため、 その体を差し出して誰彼ともなく抱かせていて、、、当初の 鍵三(ケンゾウ)の「犯★してやる」 発言にも、へっちゃらな訳なんですよね〜。なんだか、最初は悲劇の主人公みたいにやさぐれていた 鍵三(ケンゾウ)の過去も、 母親に無理やりにピアノを弾かされていたことに対する ストレスと言うか、鬱憤がたまって爆発した感じで。これじゃあ、ただのわがまま坊主の反抗期なんですよね〜〜 。(後の方の"後日談"と言うか、「前夜」と言うコミックでロレンツォも、「甘えん坊。」と、言っていました。) 反発していた、ロレンツォが実は、昔憧れていた灰色頭巾の 彼だとわかり、思わず、抱き締めて 体をつなげる 鍵三だけど。 なぜだか、ロレンツォはいつも靴下だけ履いたまま…![]() なぜでしょう?いつも、黒い靴下を履いてます〜。その方が 萌えるのかな〜? 鍵三は全部、脱いじゃってます。コンサート前の出演の指揮者 フライヤーと、楽屋裏で抱かれている時も…。今回、小笠原氏は黒の靴下に意味を持たせたかったのかな? そう言えば、和服の時に”足袋”だけ履いたまま。。ってのも、 萌えますよね。。。![]() おっと、話がちょっと後のほうになるんですが。抱き合っている時に ロレンツォが鍵三にする話で、印象的なくだりがありました。 「有名になったら、今まで練習のために我慢していたものが 自動的にもらえるのだと勘違いしている… それに気づくんだ… 現実はそうじゃないのにな」 う〜〜ん。なんか感じさせられますよね〜。 ![]() ところで、 ケロ師匠は「コメディではない」と、仰っておいででしたが。随所にお茶目なセリフやカットが盛りだくさん。 お話が悲壮な部分がある分、すごく読んでて救われたと言うか? 鍵三自身、けっこうノリやすくて前向きな性格もあるんですよね。 こんなお茶目さんで、よくも今まで世を拗ねていられたもんだ。とも、思っちゃいますが。 そこはそこ、純粋にコミックとして楽しんでしまいたいです。 ![]() ロレンツォの城には「あかずの間」があって、その部屋だけは入ってはならない。ある日 鍵三が古株のメイドさんに、「なんの部屋?」 と聞いたところ…… 「とても恐ろしいものの入った……部屋でございます。」と、それはそれはおどろおどろしい顔つきで語って 「フッフッフッ…。」と、立ち去って行くんですよね〜〜。もう、ここは笑うところでしょう。 ![]() ロレンツォにピアノの指導をされて、すぐに癇癪を起して両手を振り上げる、 お子ちゃまのような 鍵三も、その腕を押さえて「壊すな頼むから」 ![]() と、停める ロレンツォも、顔を近づけて説得されるたびに、もつれ込んで抱き合っちゃう二人だし。 ロレンツォの飼っているネコに思わず ”ワガハイ”と名前を付けてしまう鍵三だし。どこをとっても、コメディじゃないのか!?と、思わず、断固としていいたくなっちまいますよ。 師匠!そうそ、 「とても恐ろしいものの入った……」部屋にあったものは、 ![]() 開かずの間に入っていた恐ろしいものの正体とは・・ 斧やノコギリなどが無数に突き刺さった 無残なグランドピアノだったのだ! ケロ師匠のブログより![]() 自分と同じ事をロレンツォがしていたと知って驚く鍵三だけど。 「俺はここまでしなかったぜ」と、自分のことを棚にあげる始末。 そして、そのピアノで再びピアノの練習を始めようとするロレンツォに、 (新しいピアノを)買えよ。と言っても、速攻で「簡単に言うな」と返すロレンツォ。 どうやら、仕事をしているのも生活のためらしく。貴族さまでお城に住んでいるとは言え、ピアノの一台も 簡単には買えない様な生活ではあるらしい。 なんちゅうか、やたらと地に足がついてて生活感がありすぎ〜〜。 鍵三は、憎い恋敵的存在のマエストロ指揮者 フライヤーの条件をクリアーして見事大舞台に復活できるのか![]() はたしてストーリーは…… ![]() って、ところですが。なんつうか、ラストの方にチラッと出てきた鍵三のライバル的存在の スティルマンって、半端な美形キャラも、もうちょっと絡んでくるかと思ったら、なんか思いっきり猿回し的に使われてておもしろかったな〜。ほんで、いよいよ巨匠(マエストロ)指揮者 フライヤーとの大舞台!と言うところで、なんとフライヤーが体調不良。 二日酔いだと言って、ろれつが回らないし、めっちゃ調子が悪そう 。これも、 スティルマンの計略か!!!と、思っているとそうじゃなくて、最後の最後でロレンツォに鍵三と舞台でピアノを弾かせるための作者さんのシナリオだったみたい。 ピアノを完璧に弾く為には、もう一度ドラッグを使わなければならない ロレンツォ 。果たしてロレンツォは…… ![]() ![]() って、ところです〜〜。 ![]() ![]() ![]() 二人は、鍵三の夢に向かって進んでいる幸せなお話で終わっています。 ![]() でも、巻末に 「前夜」と 「猫と休暇」 「ノイズ・アンド・ミュージック」と言うお話が載っていて、こちらは、もう鍵三がデレデレ ラブラブで完全にコメディになってます〜 。ロレンツォからの贈り物のステージ衣装(タキシードと言うのか??)を着て、ホテルのボーイさんになりそこなったみたい。と、おどける 鍵三。プレゼントの中に、 犬の首輪を発見した瞬間……![]() 即座に、自分の首に装着! 「わん 」って、言ってるし。。。 「今夜はずっと繋がって欲しいと思ってる」と、ドラッグの禁断症状を乗り越えるために一晩中抱いて欲しいと訴えるロレンツォに… 「がんばってみるよ。自信ないけど…」と、答える等身大の彼。う〜〜〜ん。 読み応えたっぷり。すごくおもしろくて。楽しかったです〜〜。![]() ![]() ![]() ![]() ケロ師匠!いつもながら、良いコミックを教えてくださってありがとうございました〜〜。 ![]() ![]() ヴィルトゥオーソ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ヴィルトゥオーソとは、演奏の格別な技巧や能力によって完成の域に達した、超一流の演奏家を意味する言葉。ふつう声楽家や指揮者には用いないが例外もある。本来はクラシック音楽の用語であるが、すでに欧米では、見た目にも華やかな超絶技巧に結びつきやすい楽器(ピアノ、弦楽器、ドラム)を用いるクラシック音楽以外のジャンルにも用いられるようになってきた。日本語では、ドイツ語経由のヴィルトゥオーゾもしばしば使われ、とりわけ評論家や音楽学者が「ヴィルトゥオーゾ」を使う傾向がある。 語源 ヴィルトゥオーソ(virtuoso)は、「博識、達人」を意味するイタリア語の男性名詞である。複数形の場合はヴィルトゥオーシ(virtuosi)、女性形はヴィルトゥオーサ(virtuosa)となる。 ラテン語のvirtus(「男らしさ」「美徳」「至高」の意)を語源とし、元来は「有徳の」「誉められるべき」を意味する形容詞の男性形であった。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
こんにちは☆ |
るる 2008/07/08 18:15 |
poppy-23様☆コンバンハ♪ |
ゆの 2008/07/08 22:06 |
るるさま★こんばんは。コメントありがとうございます。 |
poppy-23 2008/07/09 00:42 |
ゆのさま★こんばんは〜。 |
poppy-23 2008/07/09 00:51 |
お早うさんです。 |
K 2008/07/09 07:27 |
Kさま☆こんにちは。 |
poppy-23 2008/07/09 12:34 |
きゃっ!取り上げていただいたのですね、ありがとうございます! |
ケロ 2008/07/10 01:13 |
ケロ師匠☆コメントありがとうございます! |
poppy-23 2008/07/10 13:35 |
こんにちわ。 |
みっちゃん 2008/07/10 17:00 |
みっちゃんさま☆コメントありがとうございます。 |
poppy-23 2008/07/10 17:07 |
うちの市の図書館にはBLの文庫置いてるのです〜 |
そらむ 2008/07/10 19:26 |
そらむさま★こんばんは〜/~ |
poppy-23 2008/07/11 02:02 |
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